フィリピン2014

2014年8月、17時間を経てセブ州マクタン島に到着した。

しかし、アキノ空港で見かけたフィリピン警察官の風貌が、頭から離れない。

 

彼らの眼光は鋭く、38口径の拳銃がホルスターから丸見えで、フィリピンに漂う危うい雰囲気が伝わったからだろう。

 

同時に日本にはない刺激的な写真が撮れるという期待感が心を支配した。

実際、市場やスラム街で撮影した写真が入賞し、全国書店で販売されフィリピンの実情を伝える一助になったと思う。

 

再び劣悪な環境に生きる人々に肉薄するような写真を撮りに行きたいと思う自分がいる。どうかしていると思われるだろうが、写真が生きがいの自分には普通の感覚でしかない。

2日目、フィリピン人から沖合の海底に旧日本軍駆逐艦が沈没していると教えらえた。 太平洋戦争が過去の産物ではなく、リアルな現実のように感じた一瞬だった。

 

再び戦争の惨禍を繰り返さない抑止力は、世界に友人を作ることだと思う。

3日目、フィリピンの危険さと実情をお伝えする。ホテル出入り口の門には拳銃、ライフルで重武装した守衛が常駐する。

 

タクシーで戻る際は、車体下部に爆弾がないか検査してから入場となる。最初は生きた心地がしないが、三度目には何も感じなくなる。人間の慣れは、怖いものだ。

最終日、残飯をあさる子どもたちを見かける。フィリピンの子供たちをはじめ世界には多くの子供たちが劣悪な環境で生活を強いられている。

 

こうした現実に目を背けずに考えていくことが大切ではないだろうか。