X-T5とX-T30 III、実際に両方使って分かったこと
更新日:22 時間前
富士フイルムの人気APS-Cカメラ、X-T5とX-T30 III。
どちらも非常に魅力的なカメラですが、価格も性能も大きく違います。
では、実際に買うならどちらがいいのでしょうか。
この記事では、スペックだけではなく、実際に両方を使った経験から、X-T5とX-T30 IIIの違いについて書いてみたいと思います。
僕はX-T5を半年ほど使用した後、X-T30 IIIを購入するためにX-T5を下取りに出しました。
こう聞くと、
「X-T5に不満があったのでは?」
と思われるかもしれません。
でも、理由はそこではありません。
X-T5は、本当に素晴らしいカメラです。
ただ、僕の場合は撮影スタイルの変化もあり、長時間撮影するときには、できるだけ機材を軽くする必要がありました。
撮影に行く回数を減らしてしまうよりも、軽いカメラを持って気軽に出かける方が、自分にとっては大切だと考えたからです。
だから、X-T5を否定して手放したわけではありません。
むしろ、撮影スタイルが変われば、もう一度X-T5を買い戻したいと思っています。
それくらいX-T5には魅力があります。
一方で、現在使っているX-T30 IIIにも大きな魅力があります。
この2台は、同じ富士フイルムのAPS-Cカメラですが、実際に使ってみるとかなり性格が違います。
X-T5の魅力は「作品を作るための余裕」
まず大きな違いの一つが画質です。
X-T5には約4020万画素の高画素センサーが搭載されています。
ただし、画素数が高ければ、それだけで写真が良くなるわけではありません。
写真の良さを決めるのは、構図、光、タイミング、そして撮影者の視点です。
それでも、高画素であることには明確なメリットがあります。
それが、トリミングへの強さです。
撮影した後に少し構図を調整したいときや、大きくプリントしたいときには、4020万画素の余裕が効いてきます。
特に作品制作や大判プリントなどでは、X-T5の強さを感じやすいと思います。
僕自身、X-T5を使っていて感じたのは、「撮影した後の余裕」があることでした。
もちろん、いつでも高画素が必要なわけではありません。
SNSへの投稿や一般的なプリントであれば、X-T30 IIIの画質でも十分だと感じています。
実際にX-T30 IIIでA3サイズのプリントもしましたが、非常に綺麗に仕上がりました。
ですから、
「4020万画素だから優れている」
「2610万画素だから足りない」
という単純な話ではありません。
どこまで写真を追い込むのか。
どのような作品を作るのか。
そこによって必要な性能が変わってきます。
X-T5にはボディ内手ブレ補正がある
もう一つ大きな違いが、ボディ内手ブレ補正です。
X-T5にはボディ内手ブレ補正が搭載されています。
一方、X-T30 IIIにはありません。
夜景や室内など、シャッタースピードを落としたくなる場面でX-T5の安心感は大きいです。
特に、ローアングルやハイアングルなど、普段とは違った姿勢で撮影するときにも、手ブレ補正が助けになることがあります。
ただし、手ブレ補正がすべてではありません。
僕が写真を始めた頃、最初に知人から教えてもらったのは、設定や高価な機材のことではなく、カメラの構え方でした。
脇を締める。
レンズを左手でしっかり支える。
シャッターボタンを優しく押す。
撮影する瞬間に体を安定させる。
こうした基本があってこそ、手ブレ補正の性能も活きてくると思っています。
手ブレ補正は、いわば「保険」のようなものです。
でも、その保険があることで、撮影できる場面が増えることも確かです。
X-T30 IIIの最大の魅力は「軽さ」
では、X-T30 IIIの魅力は何でしょうか。
僕が実際に使っていて感じる最大の魅力は、やはり軽さです。
カメラは、持ち出さなければ撮影できません。
どれだけ高性能なカメラでも、重くて家に置いたままになってしまえば、その性能を活かすことはできません。
「高性能なカメラを買ったけれど、結局あまり持ち出さなくなった」
これは意外とあることだと思います。
X-T30 IIIは、小さくて軽い。
このメリットは非常に大きいです。
日常のスナップ。
旅行。
街歩き。
ちょっとした外出。
こうした撮影では、X-T30 IIIの気軽さが大きなメリットになります。
カメラを持って出かけること自体が楽しくなる。
これは、スペック表には出てこない大きな魅力です。
X-T5を使うなら、レンズとのバランスも大切
X-T5はグリップ感も良く、本格的に撮影するときの安心感があります。
ただ、レンズとの組み合わせは非常に重要だと思います。
僕がX-T5を使っていたときは、タムロン17-70mmを使用していました。
非常に便利なレンズでしたが、今振り返ると、やはり重かったですね。
APS-Cカメラの魅力の一つは、フルサイズよりも軽快なシステムを組みやすいことです。
そのため、X-T5を使う場合でも、カメラ本体だけではなく、レンズを含めたシステム全体で考えた方がいいと思います。
例えばシグマ18-50mm F2.8のような軽量ズームを組み合わせれば、X-T5の魅力をさらに活かせると思います。
カメラの重さだけではなく、「カメラ+レンズ」でどれくらいになるのか。
ここは購入前にぜひ考えておきたいところです。
価格差をどう考えるか
もう一つ、購入を決めるうえで大きなポイントになるのが価格です。
X-T30 IIIとX-T5では、かなり価格差があります。
X-T5には高画素センサー、ボディ内手ブレ補正、しっかりした操作性など、上位モデルならではの魅力があります。
一方で、その差額をどう使うかという考え方もできます。
例えば、
* レンズを購入する
* プリンターを整える
* 現像ソフトを導入する
* 撮影旅行に出かける
* プリントして作品を見る
こうしたことにもお金を使えます。
カメラ本体だけが写真を良くするわけではありません。
良いレンズを使う。
実際に撮影に出かける。
現像を学ぶ。
プリントして作品を見る。
そうした経験の積み重ねが、写真を撮る楽しさや上達につながっていくと思います。
それでも「所有する喜び」はある
とはいえ、カメラを選ぶときに「所有欲」を無視する必要もないと思います。
X-T5には、上位機種ならではの満足感があります。
本格的なカメラを持っているという感覚。
ダイヤルを操作して撮影する楽しさ。
しっかりとしたカメラを手にして写真を撮る満足感。
こうした部分は、スペック表には数字として出てきません。
僕自身、X-T5を使っていて、そこに魅力を感じていました。
ただし、
所有する満足感と、実際に撮影することは別です。
高価なカメラを買ったから、良い写真が撮れるわけではありません。
逆に、比較的購入しやすいカメラでも、撮影者の視点やタイミングによって、心に残る写真は撮れます。
ベトナムで撮影して感じたこと
僕はこれまでベトナムでも写真を撮ってきました。
実際に撮影していて強く感じるのは、
「どんなカメラを持っているか」
よりも、
「どんな場面に出会うか」
そして、
「その場面にどう向き合うか」
の方が大切だということです。
もちろん、機材の性能に助けられる場面はあります。
でも、最後に写真を作るのは撮影者自身です。
シャッターを切る瞬間を見つけること。
光を見ること。
その場に少し長くいること。
自分が感じたものを写真に残すこと。
これは、カメラが変わっても変わらない部分だと思っています。
X-T5とX-T30 III、どちらを選ぶか
では、実際に僕ならどちらを選ぶでしょうか。
作品作りを最優先するなら、僕はX-T5を選びます。
大きくプリントしたい。
撮影した写真を作品として残したい。
撮影そのものをしっかり楽しみたい。
そういう人にとって、X-T5は大きな魅力を持ったカメラです。
一方で、
旅行や街歩き、日常の撮影を楽しみたい。
いつでもカメラを持ち歩きたい。
気軽に写真を楽しみたい。
そういう場合には、X-T30 IIIの軽さが大きな魅力になります。
実際、僕も現在は軽さを重視してX-T30 IIIを使っています。
そして、満足しています。
でも、だからといって「X-T5は必要ない」とは思っていません。
撮影スタイルが変われば、もう一度手にしたいと思えるカメラです。
X-T5とX-T30 IIIは「どちらが上」ではない
僕が実際に両方を使って感じたのは、この2台は単純に「どちらが優れている」という比較ではないということです。
X-T5には、作品を作るための高画素、手ブレ補正、操作性などの魅力があります。
X-T30 IIIには、軽さと気軽に持ち出せる楽しさがあります。
つまり、
自分がどんな写真を撮りたいのか。
どのくらいカメラを持ち歩きたいのか。
そこを考えて選ぶことが大切だと思います。
高いカメラを買えば、写真が上手くなるわけではない
最後に、僕がカメラを選ぶときに一番大切だと思っていることを書いておきます。
高いカメラを買えば、写真が上手くなるわけではありません。
大切なのは、カメラを持って外へ出ること。
シャッターを切ること。
自分だけの瞬間を見つけること。
そして、その写真を見返すことです。
X-T5でも、X-T30 IIIでも、撮れる写真はたくさんあります。
だからこそ、自分の撮影スタイルに合ったカメラを選ぶ。
それが、後悔しないカメラ選びにつながるのではないかと思います。
僕自身は今、X-T30 IIIを使っています。
でも、X-T5で撮影していた時間も、決して無駄ではありませんでした。
むしろ、実際に両方を使ったからこそ、それぞれの良さが分かるようになったと思います。
YouTubeでも詳しくお話ししています
この内容については、YouTubeでも実際の写真を紹介しながらお話ししています。
写真やカメラについて、実際に使って感じたことを中心に発信しています。
コメント